第1回 日ノ岡日常生活圏域地域ケア会議
02月03日
当センターでは初となる日常生活圏域全体(鏡山・陵ヶ岡学区合同)での地域ケア会議を花山中学校の多目的室をお借りして開催致しました。時折小雨のぱらつくなんとも寒い日ではありましたが、会場となった中学校の先生や警察、消防等の公共機関の方、そして当地域のケアマネジャーの皆さんが合わせて16名、また地域の皆さんが42名と60名近くの方にお越しいただきました。
地域包括ケアシステムや地域ケア会議についての簡単なレクチャーをさせて頂いた後、両学区の地域福祉組織のお歴々6名にご登壇頂き、現在地域福祉組織が直面している様々な課題についてご発言頂きました。登壇して頂いた皆様から出た主なご意見を以下に列挙いたしますと
○町内会費がもったいないという理由から町内会に加入する人が減ってきている。隣近所の付き合いも減ってきて以前にはしっかりあった地域の絆がなくなってきているように感じる。
○一人暮らしの高齢者が増加し、それに合わせて孤独死のケースも増えている。
○どの組織も担い手不足と担い手の高齢化が進んでいるが、民生委員などは75歳という定年もあり、やる気があっても引退してもらわないといけないこともありもったいない。
○毎月健康すこやか学級を開催し、大勢の人に来てもらっているが、来る人の顔ぶれは大体一緒で来ない人はいくらお誘いしても来てくれない。また来る人のほとんどは女性であり男性は閉じこもりになっていることが多い。来てくれない人にどういうアプローチをしていくかが重要な課題だ。
○社協や民協などいろんな組織が高齢者の名簿づくりや、訪問活動をしているが、重複してやっていることや、逆にどの組織の見守りの網からもこぼれてしまっている高齢者もある。連携と情報共有が大事。
等々の貴重なご意見を頂きました。なかでも私が感銘を受けたのは民生委員協議会の会長さんのご意見で『最近孤独死のケースが増えているが、民生委員が最後にその人に会ったのはいつごろか」と聞かれて何ヶ月も前と答えるのは恥ずかしいことだという意識を持っておくべきだ』という意見で、地域の見守りの最前線で活動する民生委員さんの覚悟のほどをひしひし感じました。もちろん他の登壇者の皆様も大変熱い思いを持っておられて、ボランティアだからと適当に流さず、この地域に住む人たち全員がすこやかにつながりをもって生きられるよう全力で尽くしておられました。
「この地域で包括の仕事ができて幸せだなあ 僕は」とつぶやいてみたくなった一日でした。