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恩師の書に触れたくて

投稿者:特養 スタッフ
2015年
0910

とある日のことですが、読売新聞の書道展が開催されると案内を見て
「これ先生来はるかなあ、連れてってくれるか?」と希望がありました。 

元々書道をたしなまれ師事した方が高野山大学の教授である、木本南邨という方とのこと。
奈良に住んでいた自分はよく通い、先生にも才能があると褒められていたそう。
一度始めると、とことん極める性分の方で、道具を始めかなりこだわりを持って書の道を極めてこられました。

今回は久々の外出となりましたが、会場の京都市美術館とみやこめっせまで行ってきました。
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会場では一つ一つの作品をじっくりと鑑賞され、知った方の作品もあったようで字を見て名前を言い当てられる場面もありました。
恩師の方は書道展の理事を務めておられ、作品を見つけるととても嬉しそうに「先生の字や…」と満面の笑みで眺めておられました。「何年ぶりやろなあ」と暫く対面されていました。
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もしかしたら恩師に出会えるかもしれないという気持ちもあっての外出でした。
残念ながら来場はされていなかったですが、懐かしい字に出会うことができ、とても満足そうにしておられ、その表情を見ることができてとても幸せでした。

体調が優れないことも多い日々ですが、何かきっかけがあると人は元気になれるものです。
時にご本人からの言葉を待ち、時にこちらからはたらきかけながら、楽しい毎日になるとよいなと思います。