お年寄りたちが主役となった手作りの地域公開セミナー
11月08日
介護に困っている方、興味のある方、当事者や介護関係者たちへ
「夢を叶える介護を目指して」というテーマで
アドバーザーの靑山幸広氏の参加を得ながら
地域に向けての公開セミナーを手探り、手作りで行った
山科苑開設当初から一緒にいる109才のお年寄りとともに
23年目の山科苑をふり返り
浴室改修を契機にケアのあり方を見直し
お年寄りの夢や希望にとことんこだわり、覚悟を持って実現する山科苑的ケアについて
お年寄りの方やその家族も一緒になって報告を行った
でもそんな堅いお話よりも何よりこのセミナーを支えてくれたのは他でもなく入所しているお年寄りたちです
お昼休憩のご飯に困るだろうと手作りのおにぎりと味噌汁をみんなで作ろうと考えていたが
味噌汁よりも豚汁の方が良いと
お年寄りの方が自ら大根、人参、小芋、お揚げにと食材の目利きをして材料の買い出しに出る
そしてセミナーが始まっている裏方で参加者のための豚汁とおにぎり作り
おにぎりの塩加減はこれでいいやろか、豚汁の味噌加減はこれでいいやろか
遠方からも来られるお客さんに喜んでもらえるやろか
とそれぞれに思いながら
できあがったおにぎりと豚汁を1階に持って行き
みんなが一緒になってお客さんをおもてなしするではないか
来られた参加者のみんながおふくろの味に感動している
お年寄りたちも
「喜んでもらってこんなに嬉しいことはない!」とご満悦顔
午後からは靑山幸広氏の楽技介護セミナーである
介護される人の身になって、最も動きやすい動作となるように無理なくサポートする楽技の極意をみんなで実践的に学んだ
そして
そんなところにもなんと入所されているお年寄りの方がいる
そばにいって尋ねると、
「どんな風に介護しているのかを知って、介護される自分はどのように介護されたら介護者が楽になるのかを知りたい」
そう思って聞きに来たんだと
自分たちの発表の場であり、学びの場になると思っていたが
実は介護を受けている爺ちゃん、ばあちゃんがもっとも輝き
そんな爺ちゃん、ばあちゃんが主役となって
私たちはその姿に支えられ、学ばされ、感謝いっぱいのセミナーでした
PS
尚、このセミナーの内容は
靑山幸広氏の紫野庵のブログの方にも掲載されているのでご参照くださいませ
http://www.rx-gumi.com/rxblog/index.php?id=138