「私な、お墓参りに行きたいねん」
04月19日
何気ない会話の中で、「私な、お墓参りに行きたいねん」と話されたOさん。
Oさんや娘さんに、お墓の場所や、墓地内が車椅子で行けるようなところかを聞くと、「ちょっと道がデコボコして段差もあるから難しいかもしれない」「もし、無理やったらお墓の前まで行かなくても近いところから手を合わせるだけでいい」とのことでしたが、ひとまず行ってみようと計画しました。
お墓の前まで車椅子が通れないことを想定し、事前に歩行の練習をしておき、車椅子は施設の一番小さいタイプの車椅子で行くことに。
実際行ってみると、確かに段差があり、車椅子の通れないところもあり、どうしても車椅子が通れないところは歩いてもらい、他の段差や凸凹道は前輪を浮かせながらお墓の前までいくことができました。
お墓はご主人とご主人の親や兄弟のお墓だそう。数日前に娘さんがお墓の掃除をしておいてくださり、お墓にお水をかけたり、お線香を立てたりご自分でできることはされていました。
「気になっていたお墓に連れてきてもらえるなんて夢にも思ってなかった。嬉しい、ありがとうございます」と喜ばれ、お墓の前まで行けなかったら近くから手だけ合わせておくと言っておられただけにホッとしました。
昼食は、和食さとで牛ステーキとエビフライ、ロースかつのセットを選ばれる。
普段、苑での食事はスプーンを使用されていますが、しっかりお箸を使って食べられ、「お箸で食べれたな」と自分でも驚いておられました。
「今日は気になっていたお墓参りに行けて、こうして美味しい物も食べられて本当に良い日」と手を合わせてお礼を言ってくださり、Oさんが「お墓参りに行きたい」と言ってくれなかったらこうして実現できませんでした。
Oさんの思いを知り行動に移すことができて本当に良かったです。
by misao