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82年振りの奄美大島まで里帰り 3日目

投稿者:特養 スタッフ
2017年
0511

「82年振りの里帰りへ」

【3日目】

この日もKさん、なんと6時起き…。遅くに寝て早くに起きても、Kさんは元気でした。
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この日の朝食で、前から話していた“かしゃ餅”がやっと食べられました!!
見た目だけでは、何か分からない様子でしたが食べると「やっぱり美味しい!」と。
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3日目はまず、あやまる岬へ少し観光に行きました。綺麗!海!水平線!
綺麗な景色を見てKさんも「綺麗ですね~、果てしなく海が見える!」と奄美の自然に感動されていました。
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その後は、幼い頃お祈りに訪れていた笠利教会へ。
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お祈りを捧げたあとは教会を後にし、奄美空港へ。お土産を買い、帰りの飛行機へ。
行きと同じく鹿児島空港で乗り換えとなります。
乗り換えまでのわずかな時間に、鹿児島在住の弟のお嫁さんを始めたくさんの親戚方がKさんに会いに来てくださいました!!
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本当にわずかな時間しかありませんでいたが、たくさんのお話を聞くことができました。
次またいつお会いできるか分かりませんが、このひと時はすごく思い出に残る物でした。

そして、大阪行きの飛行機に乗り山科苑に帰ってきました。
空港から苑までの車内でも、Kさんお元気で急に「そうだ!鰻どんぶりが食べたいわ」と話されているくらい(笑)
2泊3日、長いようですがかなり短くあっという間の旅でした。

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今回の旅を通して、82年振りの帰郷であり本人の中にある奄美とは随分と変わった景色、街並み、人となっていたと思うが、奄美大島にいる事をしっかり理解され、「奄美に来ている事が夢みたい」「昔とは随分違うけど、それでも行けてよかったです」と話しておられ、長年の夢だった事が叶えられてよかったなと思いました。
入所時より、家族の情報は薄く、妹と教会での知人しかKさんの周りの人を知らなかったが、今回の旅の中で、弟やたくさんの親戚にお会いすることができ、そして、Kさんはハッキリと覚えていない方も多かったが、お会いした皆が「〇〇姉さん」とすごく慕っており、ずっと気に掛けていてくださっていたという話も聞きました。知らず知らずで人との関わりは濃く、みんなに慕われるのはKさんの人柄なんだろうなぁ~と思いました。
苑で話をしている時は、そんなに奄美、笠利の記憶が出てきているわけではなかったが、現地に行くと少しづつ記憶が戻っており、懐かしそうに話されていました。奄美大島と言っても、Kさんは自身の生まれである笠利しか町はよく知らないとの事でした。苑でも良く歌ったりしていた、島の唄を現地で披露し、一緒に歌ってくださる方もいました。Kさんは「みんな奄美の言葉を使ってないじゃない」と話している事もあり、そこは寂しかったなぁ~と思いました。
今回の旅は、突然妹も一緒に行くことになりどうなる事やらという感じでした。色々と振り回されたり、妹のやりたい事や会いたい人に会いに行くという事が中心になっていましたが、結果的にはKさんにも共通する所もあり、良かったのかなと思います。妹が居なければ、弟や親戚には会えなかったと思うので。お互い、高齢であり姉妹旅行もまたできるかどうかは分からないが、今までそういった時間がほとんど無かったと思うので、貴重な時間にはなったかな~と思います。八月踊りに来れたら良いね~と言ってもらえ、Kさんも「行きたいわ~」と話しておりまた帰れる時があるといいなと思います。
島の人たちはみんな妹の長い話もちゃんと聞いてくれていたり、色々教えてくださったり、歓迎し色んな物を振る舞ってくれたりとすごく優しく温かかったです。
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 ※ありがっさまりょ~た=ありがとうございました

by  kana