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墓参り外出ブログ

投稿者:特養 スタッフ
2016年
0908
娘さんから、お母さんがよくお参りに行っていたお墓参りに連れて行ってあげたいと希望があり、9月8日お墓参り外出する事になりました。前日の夕方から雨が降り始め、当日の朝は豪雨となり墓参りは無理と判断した為、今回は職員一名とMさんとMさんの娘さんの3人で、お墓参りには行けないけど、万が一当日が雨の場合はドライブがてら入所前にお世話になっていた医院へお礼を伝えに行きたいと娘さんからの希望もあり、外出する事になりました
身支度は、早出職員が髪の毛を担当し、娘さんにお化粧をしてもらって素敵なMさんにお出かけスタイルに
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お墓は道がガタガタであり、車椅子では行けないかも?と、娘さんから聞いていたのでお墓参りに行くならおんぶして行けるように男性職員も同行してもらおうと話を進めていましたが、今回は雨がきつく、お墓参りは出来ないので、下見だけと、まずはMさんの祖母のお墓を目指しました
お墓に到着する頃には雨も小雨になりました。お墓への通路を確認する為、職員が娘さんから大体の場所を聞いて行ってみると何とか車椅子でも行けそうな道幅、またMさんの祖母のお墓周辺は今朝の豪雨の為、池の様な水溜りになってたのに、奇跡的にMさんの祖母のお墓までは泥濘も一か所のみであり、これなら行けると思いました。また運良く雨が上がり晴れ間も出ていて、ここまで来て行かないなんて!と思い娘さんに、行きましょうと声をかけていました。
問題はお墓入り口の鉄製の門に車が入れない様に錠がしてある事と、その横には人が通れるだけの幅の通路があったのですが、真ん中に棒が立ててあり、車椅子が通過出来るか?という事でした。
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とりあえず車椅子を車から降ろし通ってみる事に。意外に通れるもので、感激しました
後は地面に様々なサイズの石があり、でこぼこ、泥濘んでいるので走行出来るかという事でした。何度かの外出経験から今回は、車椅子の前輪を上げ、水溜りをまたぎながら何とかお墓まで行けると確信し、いざ出発!
車の中でMさんに、ここ、どこかわかりますか?と聞いても、知りませんと、通い慣れたお墓も理解出来ない様子だったのに、墓地に車椅子で入ると、しっかり手を組まれお祈りのポーズをされているではありませんか!そして墓前に到着すると、涙を流しながらしっかりお参りされているのです。ここは誰のお墓ですか?と尋ねてみると、おばあちゃん!と答えて頂けました。しばらくお墓で会話して、また来るからね〜とお墓のおばあちゃんに約束を交わし、次はMさんの自宅近くの通い慣れた医院に行きました
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医院に入るとすぐ、あー!っと声をあげられ、久しぶりに先生の顔を拝見されました。しっかり挨拶され嬉しそうな表情を見せて頂けました。
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医院出てから昼食を食べに近所のお店に行きました。
娘さんに手伝って頂きながら、沢山あったご馳走を8割程召し上がられ満足そうなご様子でした。
その後は近所におられる親戚の方にも会いに行き、久しぶりの再会に手を取り喜ばれるMさんと親戚の方
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帰りの車中では、疲れた!と…
盛り沢山の1日のお疲れが言葉にも出ておられました
しかし苑に到着間際に付き添い介護士の娘の帰宅時間と重なり偶然にも私の娘と出会ったので、車を停めると、きゃー、かわいーなぁ!降ろして、降ろして!と、車から身を乗り出し私の娘の手を握り大喜びのMさん。
懐かしい場所、懐かしい人との再会と沢山の喜びの中での笑顔とは違う、子供の持つ力の凄さに娘さんと一緒に驚かされました(笑)
 
家族さんと一緒に外出する事で、より利用者さんを知る事が出来たり、家族さんの思いや介護士の事も知って頂け、改めて外出出来る事の大切さを実感させて頂きました。なんと娘さんとの会話から、以前私が担当していた亡くなられたIさんのお知り合いと知り、今回の墓参り外出に私が行ける事になったのは、きっと亡くなられたIさんの図らいだったのでは?と思わずにはいられないありがたい墓参り外出となりました。 
 
by maiko