今はなき思い出の家に帰ってみる
2013年
11月14日
11月14日
普段は寡黙なご利用者が時々思い立ったように多弁となり
「あそこの市場でおかずを買いに行かないかんのや」と
思い込んだように何度も何度も訴える
ご家族に相談するとそのお店はもう何十年も前に住んでた家だと
でもそのご利用者にとってはとてもリアルな現実味を帯びたところで有り
そんな光景がよく見られるそのご利用者に
それではそのお店に一度行ってみようと
本人の話していた市場に行くと
記憶がそのままの風景であり
昔の路地を入ると馴染みの方との再会で
ご家族と共にノスタルジーなお出掛けとなった
ご利用者の小さなひと言を拾い集め
ケアのひとつとして想いが実現できるようにする
介護は身体介護だけでなく諦めていた想いを取り戻す援助なのかもしれないですね